「新NISAが始まったけど、話に聞くのは積立投資のことばっかりだな」
「確かに積立投資も大事だけれども、個別株についても知りたいな」
そんなこと思っていませんか?
わかります。
積立投資が大事なのはわかるけれども、お得な制度があるのなら、個別株に少し手を突っ込んでみようかなって思いますよね。
そんなあなたのために、この記事を書きました。
新NISAといえばつみたて投資のイメージですが、当然個別株も買えます。
しかもNISAだけあって利益は非課税。
この記事を読めば、新NISAで個別株を運用するにあたって注意すべき点がわかります。
今のあなたにとって必見の記事が書いてますよ。
ぜひ最後まで見ていってください。
新NISAで買える個別株の買い方
積立投資のイメージが強いNISAですが、個別株も買えます。
気になる個別株の買い方について紹介します。
新NISAにおける個別株の買い方 その1 :成長投資枠を活用する
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」がありますが、個別株を買うにあたっては「成長投資枠」を利用します。
どちらの枠でも買うことのできる商品は限定されていて、「つみたて投資枠」では個別株を買うことができません。
ちなみに「成長投資枠」で買える個別株は上場株式のみで、それ以外のものは買うことができません。(整理・監理銘柄に指定されている上場株式は除外)。
他にも成長投資枠では公募株式投資信託・ETF(上場企業投資信託)・REITが買えますので、興味のある人は要チェックです。
新NISAにおける個別株の買い方 その2 :積立だけではなく一括購入できる
「つみたて投資枠」では積立でしか購入できませんが、「成長投資枠」では一括購入が可能です。
投資といえばコツコツとつみたてていく手法が王道ですが、資金に余裕がある人は一括購入を検討してみる価値があります。
投資で重要なことは、時間を味方につけること。
ちなみに「成長投資枠」でNISAを活用できる金額は年間240万円で、枠の上限は1,200万円までです。
場合によって運用益は異なりますが、長い時間をかけて運用した方が、大きなリターンを得やすくなります。
余裕のある方限定になりますが、ためしてみてもいいのかもしれません。
新NISAで買える個別株を売却するときの注意点
新NISAで個別株を売却する際には何点か注意すべきことがあります。
新NISAで個別株を売却するときの注意点 その1:トクするのは利益が出た時だけ
新NISAでは、非課税で利益を受け取ることができます。
しかし損失額にも税金がかからないのです。
つまり損した分はそのまま受け入れるしかありません。
通常の投資であれば、損失を出した時は他の口座の利益と相殺させることができますが、新NISAではできません。
その他にも通常であれば、損を確定申告することで3年間繰り越して翌年以降の利益と相殺させることが可能ですが、そのような措置もできません。
損失回避のためのテクニックがあまり使えないことが、新NISAの1つの特徴といえます。
新NISAで個別株を売却するときの注意点 その2:売却しても非課税枠の復活は来年
新NISAの大きな特徴のひとつといえば、株式を売却しても非課税枠が復活すること。
でも非課税枠が復活するのは、売却した年ではなく翌年です。
売却した分の枠を使って、別の株式を買おうとしてもすぐに活用することはできません。
頻繁に売り買いしていては、すぐに年の枠を使い切ってしまいますから、しばらくは放置する前提で株式を選んだ方がいいのかもしれません。
新NISAで個別株を買うことのメリット
次にNISAで個別株を買うことのメリットについて、紹介していきます。
新NISAで個別株を買うことのメリット その1:給料とは別の収入が非課税で手に入る。
1つ目が給料とは異なる収入源を確保できるということです。
会社からの収入しかうまれていないと頭の中が会社のことでいっぱいになりがち。
理不尽な仕打ちを受けても泣き寝入りするなんてことも多々あるかもしれません。
しかし少額でも別口の収入源をつくっておくと精神的に楽です。
収入を得る方法が、会社員として勤めるだけではないということが感覚的に理解できるようになります。
理不尽な目に遭っても、最悪辞めればいいくらいに思えるようになるのです。
サラリーマンが副収入を得るために、新NISAで個別株を買うことは有望な選択肢となります。
新NISAで個別株を買うことのメリット その2:意思決定の訓練になる。
2つ目が意思決定の訓練になるということです。
個別株を買う際は、自分で建てた仮説をもとに投資を行います。
会社においては、自分が取り組んだ仕事のフィードバックが返ってこないこともあるかと思いますが、株の場合は異なり、毎回株価が変動します。
自分の立てた仮説を検証する機会を得ることができるのです。
個別株を買うことは、お金が増える可能性があるだけでなく、自身のスキルアップにもつながります。
新NISAで個別株を買うことのメリット その3:発信のネタになる
3つ目のメリットが発信のネタになるということです。
特に発信なんかしていないという人もいるかもしれませんが、アウトプットする力は確実に身に付きます。
自分の考えをまとめる力は、サラリーマンとして生活していくうえで必要不可欠。
いまやSNSが全盛の時代、自分の体験談に基づいた発信には大いに価値があります。
個別株を買う際に何よりも大事にしたいのは、投資したことのある人の体験談です。
本に書かれている理論上の話も重要ですが、実際に投資するケースは理論とは異なることが多いもの。
実践した体験談には、成功例・失敗例にかかわらず大いに価値があります。
あなたの体験談を発信することで、投資の検証の精度が向上するだけでなく、フォロワーを獲得することができるかもしれません。
新NISAで個別株を買うことをやめとけという人がいる理由
ここまで個別株の買い方や、買うことのメリットを紹介してきました。
しかしながら、個別株を買うことをやめておいた方がいいと考える人もいるようです。
代表的な例を3点紹介します。
新NISAで個別株を買うことをやめとけという人がいる理由 その1:投資をよく知らないから
1つ目が投資をよく知らないからです。
よくわかっていないことを遠ざけようとすることは人間の性。
利益の喜びよりも損した時の痛みが強く感じられてしまうため、どこかで聞いてきた損失話を拡大解釈して取り入れる傾向があるもの。
よくわからなくても断定口調で止めておけば、人に損をさせるリスクを減らせます。
致命的な損失を、断定するだけで防ぐことができるのです。
また強い言い回しにしておけば拡散もされやすいため、認知をとる上では有効に働きます。
ネット上での影響力を確保したい人にとっては、リスクのない手法といえるのです。
新NISAで個別株を買うことをやめとけという人がいる理由 その2:損をリカバリーできないから
2つ目が損をリカバリーできないからです。
通常の投資のように他の口座と損益を相殺できないため、損失の影響が大きくなります。
うまくリスクの分散ができていれば緩和できますが、投資を始めたばかりの初心者にとっては酷というもの。
大きな含み損を抱えやすくなるのです。
また投資に慣れていなければ「いつか戻るはず」と身動きが取れなくなる可能性が高くなります。
損失を確定させることができず、新たな機会損失を招きやすいのです。
しかし、誰でも初心者の時期はあるもの。
仮に身動きが取れなくなっても、許容できるリスク内での投資であれば問題ないのです。
必要以上に恐れる必要はないと言えるでしょう。
新NISAで個別株を買うことをやめとけという人がいる理由 その3:長期・積立投資のメリットを活かしにくい
3つ目が、長期・積立投資のメリットを活かしにくいからです。
新NISAの大きな魅力は「長期・積立・分散」の非課税効果。
積立投資に向いた制度であるといえるでしょう。
個別株は短期的な株価変動が多く、長期的に積立する対象としては安定性に欠ける場合も。
しかも売却した枠の復活は翌年以降です。
投資に慣れていないと年内の枠がすぐに埋まり、個別株の運用がしにくくなることも。
非課税で利益を受け取れますが、使いにくい点があることは留意しておいた方がいいのかもしれません。
まとめ
これまで、NISAで個別株を運用する上で、知っておくべきことを紹介してきました。
個別株は、積立投資と比べて手間がかかりますし、注意すべき点も多いです。
でも先行きが不透明な中、会社の給料だけでは不安な方も多いはず。
積立投資したはいいものの、取り崩し方法がわからないという人もいると思います。
そんな人にとって、配当金をもらうために個別株を運用することは有望な選択肢。
新NISAで運用することのデメリットをしっかりと押さえておけば、損失をくいとめることができます。
実際に運用される時に、参考にしていただければうれしいです。
ここまで読んで頂いて、ありがとうございました。
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